天の川のむこう-64-

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身体ごととこかへ浚われてしまいそうな最期を迎えた上総は、まだ膝立ちの体勢のまま背中から野崎に覆われて息を整えていた。
腹の表面にも野崎の手にも、熱に翻弄されて放ってしまったものが視界に入って居たたまれなくなる・・。
「上総・・」
柔らかい声がして顔だけで振り向くと、野崎の左腕が腰にぐるりと巻きつけられてそのまま抱き込まれた。
頬に唇が押し当てられて腕の力が少しだけ強くなる。
「聡示・・さん・・・・・、僕・・・」

どうなってしまったんだろう・・・・
野崎に愛されるのは初めてじゃない。
その度ごとに大切に扱ってくれて、心も身体も満たしてくれていた。
今日だってこれまでと同じはずなのに、自分でもどうしたら良いのか分からないほど感じてしまって・・・・。
それにこんなに身体が・・ 野崎を求めてしまうのもなぜだか分からない・・・・。
まだ、熱が・・・・

「それで良いんだ上総・・・」
まだ困惑の色が隠せない上総の声を感じ取って、野崎が静かに言葉を紡いだ。
「でも・・・・」
「上総が体だけで僕を欲しがっているはずがない。だから、それで良い・・」
「・・え?」
肩越しに仰ぎ見た野崎の表情はとても穏やかで、でもその瞳の奥にはまだ淡い炎が灯っていた。
「上総の体が気持ちに追いついただけ・・・。
上総は僕の事を心から愛していて・・ やっとそれに・・・ 心だけでなく体も気づいてくれた・・ 」
「体、も・・・? 」
身体がこんなに野崎を欲しがっているのは・・・ 心が野崎を愛しているから・・・・・?
「上総が僕の事を愛している証拠だ・・・」
うっとりと、満足げな笑みを湛えて野崎は上総の頬に唇を押し当てた。
『愛してる』
その言葉には、そんな魔法も仕掛けられているのかもしれない・・・・。

「だからもっと・・ もっと僕の事を欲しがって・・・・ もっと僕を愛して、上総・・・」
野崎の声は壮絶な色香を湛えて上総の耳元へ送り込まれた。
手のひらに受け止めた上総の迸りを塗りこめるようにして、野崎は上総の中心を手の中で慰め始めた。
「待って、待って、聡示さんっ・・」
敏感になっているそこへぬめる指先で柔らかい刺激を与えられては、奥でまだ種火を灯している身体がいつまた勝手に反応してしまうか分からない。
片手で身体を支えながら、妖しい手つきで自分のものをあやしている野崎の腕を上総は慌てて制した。
「上総、約束は? 全部見せて・・・」
「だって聡示さんっ・・・ さっき・・」
ほんの少し前まで、あれほど熱を分かち合って深く愛されて
どれだけ野崎の事を欲していたかは、もう十分知っているはずなのに。
「上総の体は・・ まだ僕を欲しがってる・・・・」
「ぇっ?」
なんで・・・
どうしてそんなことまで・・分かってしまうんだろう・・
上総は思わず野崎を振り仰いだ。

「ぁ・・」
そして言葉を失ってしまう・・。
「・・・違う?」
雄の気配を色濃く宿した魅惑的な面差しの中に 火柱を上げながら情熱を湛える瞳を見つけた。
気圧されるほどに強い眼差しは竦んでしまいそうになるほど鋭いけれど、その感触に心の奥が反応して、体の芯から熱くさせられるのを知っている。
こうやって見つめられていると、最後にはその奥へ吸い込まれてしまいたいと思ってしまって、
一度 そう感じてしまったら、もうどうにもならなくなってしまう自分を知っている・・・・。
「僕は・・ 僕はまだ足りない・・・・ 」
くすぶっていた上総の奥の火種が小さな炎を灯した。
トクン、トクン、と上総の鼓動が反応を始める。
「聡示さん・・・・  ・・ぁっ・・・」
上総の中に身を潜めている野崎の昂ぶりが脈打ちながら成長を始めた。
「愛してるんだ、上総・・」
色っぽい仕草で目を細めながら囁かれた愛の言葉に、もう上総は為す術も無かった・・・。
早まる鼓動に急かされながら野崎の腕に掛けていた手を自ら退けて、もう一度野崎に背を向けてその意思を伝える。
「僕に全部、見せて・・・ 」
野崎の手は反り始めた上総のそこをやんわりと包み込んで、ぬめる音を立てながら動き始めた。
「ぁっ・・・ぁぁっ・・・・」
大好きな恋人のあのきれいな指が・・・ そう思うだけで、ぴくぴくと小さく跳ねて硬く形を変えてしまう。
長い腕が腰に巻きついてきて、野崎の胸にぴったりと抱き寄せられる。
「上総・・」
首元へ熱い吐息を感じたと同時に、埋め込まれていた野崎の昂ぶりが動き始めた。
野崎の熱がやってくるのを待ちわびていた官能の火種を残さず呼び覚ましていくように、ゆっくりと奥の方まで深く突き入れながら、またゆっくりと焦らすように引き抜かれていく。
緩やかに大きく腰を使いながら何度か抜き差しを繰り返しただけで、野崎の昂ぶりはあっという間に大きく成長してしまった。
(あぁ・・・ 大きい・・・)
「ぁあっ・・・・んぁっ・・・・」
時間をたっぷり掛けてほぐされて、野崎が2度も放ってしっとりと濡らされた上総の最奥。
もうそこで感じられるのはうっとりとしてしまうほどの心地よさと指の先まで震える甘い痺れだけ。
身に余るほどに送り続けられる妖しい熱を感じながら、上総はぎゅっと目を閉じて野崎の腕の中で揺らされた。
どこもかしこも熱くて切なくて、何度も熱を吐き出した身体は過敏なほどに野崎を感じ取っていった。
「好きだ・・・」
掠れる声で囁く声に心を震わされて、ねっとりとうなじから首筋までを舐め上げる舌先に新しい疼きを植えつけられる。
背中に伝わる力強い鼓動にさえも、野崎への愛しさが掻き立てられてしまう。
(あぁ・・・ 感じる・・・・)
「んっ・・・・ぃゃっ・・・・ぁあっ・・・・」
「・・・ 『ぃゃ』 も無し 」
耳の裏側へ回った野崎の唇が、感じやすい皮膚に吸い付きながら熱く湿った吐息を撒き散らして翻弄してくる。
ゾワゾワと耳元から広がる感触に追い討ちを掛けられて、上総の後ろがぎゅっと野崎を締め付けた。
「上総・・ 感じてる・・・」
(だって・・・ すごく・・感じる・・・)
「ぁぁっ・・・・んゃっ・・・・・あぁっ・・・・・」
どうしようもなく感じさせれてしまう この体勢は、上総の身体へ甘い責め苦を施していった。
野崎によって見つけ出された秘密の場所は、押し上げられては掻き出される度にたまらない疼きを伴って、上総を尚も甘く蕩かそうとする。
手の中に捕らえられた昂ぶりもジンジンと痺れるほどに切なくなって、体中が野崎に染められていく。
(こんな・・・ どうしよう・・・・・なんか、もう・・・)
「アぁっ・・・・ぁんっ・・・・・もぅっ・・・・あぁぁっ・・・・」
耳朶へ吸い付いていた野崎の唇が離れて、ふいに後ろから顎を掴まれて後ろを向かされた。
「もっと・・ もっと感じて、上総・・・」
霞んだ視界に見えた野崎はもう一度恋してしまうほど男らしくて、心までもが濡らされてしまう。
上総がほぅっと見惚れている隙に、野崎はしっとりと唇を重ねた。
(あぁ・・・ )
「ぅっんっ・・」
野崎の腰の動きが少しだけ早くなって、突き上げられる昂ぶりの動きに合わせる様に野崎の舌がやってくる。
その場所をズクっと突き上げながら根元の方まで舌を差し込んで、柔らかい内壁を掻き出しながらチュルっと音を立てて舌が抜かれていく。
巻き込むように吸い出されて、頬の内側をなぞるように口いっぱいに入り込まれる。
二つの場所を同時に愛される淫らに濡れた感触は、脳の中からも上総を犯していった。
(もうっ・・・ どうしよう・・・・・からだが・・・)
「んぅっっ・・・うっくっ・・・・・ンぅっ・・・・」
どこもかしこも野崎でいっぱいで、上総の体中に熱が籠もり始めた。
口の中を動き回る舌にも、情熱的に揺さぶり続ける反り返った昂ぶりにも、妖しい手つきで上総の中心を慰めている手のひらにも・・・
もう受け止め切れないほどの快感を送り続けられて、とうとう上総の目尻から涙が零れ落ちた。
(もぅっ・・・・・からだが・・・どうにか・・・なってしまう)
「ぅうっっ・・・んくっ・・・・・ぁうんっ・・・・」
乱れる息は野崎の口へ吸い込まれて、代わりに野崎の荒っぽい吐息が吹き込まれて頭がぼうっと霞んでいく。
それでもまだ足りないと言うほどに送り込まれる野崎の蜜を上総は必死にコクコク飲み下した。
(もうっ・・・ほんとに・・このままじゃ・・おかしくっ・・・なるっ・・・)
「うっく・・・んんーっ・・!・・うンーっ・・!」
上総は片手を懸命に延ばして野崎の肩を退けるようにぐっと押し上げた。
やっと開放された口で浅い呼吸を何度も繰り返して、力強く上総を揺さぶり続ける恋人に訴える。
(もうっ・・・ぼくっ・・これ以上は・・・聡示さんっ・・・)
「ぁあっ・・・・もっ・・・アぁっ・・・ぼくっ・・・・もうっ・・・んぁあっ・・・・そ・・じさっ・・・」
「僕も・・イキそうだ・・」
色っぽく掠れた野崎の声がしたかと思った瞬間、上総の身体がふわっと浮いて、ベッドの後ろへ頭を向けられた。
「ぇっ・・」

獣のような四つんばいの体勢を取らされて、腰を高く持ち上げられる。
「本当は上総の顔が見たいけど・・ 今 上総の中から出るのは嫌なんだ・・・・ このまましたい」
そう言って、ぴったりと合わせられていた野崎の胸の感触が無くなった瞬間、ギリギリまで昂ぶりが引き抜かれて力いっぱい突き上げられた。
(ああぁっ・・!)
「ぁアァぁーっ・・!」
頭の先まで突き抜けるような衝撃を、上総はシーツを握り締めて受け止めた。
過ぎた快楽のぴりぴりとした痛みを感じて、また涙がこぼれていく。
「上総っ・・」
力強く打ち付けるように腰を使う野崎は嬉々として上総に掴みかかって愉悦の波を送り続けた。
ずり上がる上総の腰を引き戻しながらまた突き上げて、ギシギシと軋む音を立てさながら求め続ける。
(もうっ・・・ぼく・・からだがっ・・・もうっっ・・・聡示さんっ・・!)
「ンあっ・・・・・もぅっ・・・・・ぁアっ・・・・・ぅんっ・・・・・・んゃぁっ・・・・・・そうじ・・さんっ・・・!」
張り詰めた野崎の熱は上総のそこを懸命に抉りながら自らも果てる瞬間を迎えようと暴れ始めた。
ぐっと質量を増したせいで、上総の中は余計に刺激をされてしまう。
(もうっ・・・ぼく・・もうっ・・からだがっ・・・おかしぃっ・・・聡示さんっ・・!)
「もぉっっ・・・・・・ダメっ・・・・・ぃアっっ・・・・そうじさっ・・・・・・ぼくっ・・・・もぅっ・・っ・・・!」
「上総っ」
上ずった声で上総の名前を呼んだ野崎は、腰の下へ手を伸ばして上総の昂ぶりを握りこんだ。
上総と同じように涙を湛えたそこを、宥めるように刺激しながら出口を示して誘導する。
(もうっ・・・イキたぃ・・・もぅっ・・ぼく・・からだがっ・・・聡示さんっ・・!)
「もっっ・・・・・ ねがっ・・・・ねがぃっっ・・・・・!そうじさっ・・・・・ぼくっ・・・・・そっ・・じさっ・・!」
もう自分の身体が一体どうなってしまったのか訳が分からない蜜の沼地で、上総は涙をこぼして声を上げ続けた。
そんな上総の手を取って、野崎はその先の瞬間へと駆け上がっていく。
「上総・・一緒にっ・・」
ズンと突き上げながらグリグリと先端を押し込められて、上総の熱が出口を目指して一斉に流れ出した。
目の奥にチカチカ光が降り始める。
(あぁっ・・もうっ・・・もぅっ・・ぼく・・聡示さんっ・・!)
「んあぁっ・・・・もっっ・・・・ もぅっ・・・!ぁアんっ・・・!そうじさっ・・・・そっ・・じさんっ・・!やぁぁっ・・・!」
「っク・・」

・・・・・その瞬間 二人の意識は真っ白だった。
上総の熱はシーツへ弾け飛んで、野崎の熱は上総の奥へと注ぎ込まれた。
身も心も溶け合うような熱気に覆われた二人は重なるように崩れ落ちて、快い疲れに誘われて束の間の眠りに堕ちて行った・・・。

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