天の川のむこう-61-

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目を閉じた野崎の肩に手をかけて、上総は静かに唇を重ねた。
引き締まって形の良いラインを辿るように啄ばんで感触を確かめる。

もうずっと逢えないと思ってた。
1日も早く忘れてしまうことだけが、 唯一 自分に残された愛し方だと思っていたのに、
またこうやって側にいられるようになるなんて。
ほんとに僕は・・・ 聡示さんを好きでいても、良いんだ・・・。

「上総・・・?」
柔らかく押し当ててあっさり唇を離した上総を訝しがって野崎が目を開けた。
「僕・・・、短い間しか一緒に居られなくても良いって、思ってたんです」
「上総その話はもう・・・いいから・・・」
寂しそうな声を出してしまった上総の頬に手を添えて、野崎は首を横に振った。
「聞いて ください・・・」
上総は頬に添えられた野崎の手に自分の手のひらを重ねた。

例えあの女の人達と同じ扱いをされることになっても、逢えるならそれでいいとさえ思った。
そんな風に思ったのは、逢えないのが辛かったせいも あると思う。
でも一番の理由は 自分が野崎を好きでいることの意味はそんな事では変わらないと思ったから。

潔く身を引くのも、いつか終わると分かっている立場に甘んじて関係を続けることも・・・ 。
どんな形になったとしても、一番大切な人だけを想っていたいという気持ちだけは、守っていたかった。

野崎は深い色を湛えた眼差しを向けて、ただ静かに上総の言葉の続きを待っている。

「やっと・・・分かったんです」
別れを告げてたった数日。
どんなにこの人のことが好きだったか、思い知らされる毎日だった。
自分の中が、この人で一杯に埋め尽くされていた事を 痛いほどに感じさせられて、
これから先の自分は、もう空っぽになってしまうんじゃないかと思った。
どれだけ泣いたのかも 分からなくなるくらい・・・。

「聡示さん・・・、愛して・・・る・・・ 」
そういう気持ちを伝えられる言葉が、これだったんだ・・・。

野崎の手がピクリと小さく跳ねた。
背もたれから体を起こして野崎が顔を寄せてくる。
「上総・・・ もう一回・・・ 」
愛しげに細められる目も、しっかりと抱き寄せてくれる腕も、甘い囁きをくれる優しいその声も、ぜんぶ・・・
「聡示さん・・・ 愛してる・・・ 」
伝える方も・・・ こんなに温かい気持ちになる言葉だったんだ・・・。
「上総・・・」
包み込むように抱き寄せられて、上総はそのまま身体を預けた。
「もう一回・・・」
まるで少年のような無邪気さを漂わせた野崎の声を聞きながら、乞われるままに言葉を伝える。
「聡示さん 愛してる・・・ 」
いつもの自分には絶対に言えそうにないけれど、この人には伝えずにはいられない。
「愛してる上総・・・ 」
「わっ・・・」
急に体がふわっと舞い上がって、思わず うわずった声が出る。
「掴まってて」
抱き合った状態のまま上総を抱えあげて、野崎はベッドルームへ向かった。


ベッドヘッドに立てかけたピローを背もたれにするように上総を下ろして、野崎は上総の足元に膝を立てた。
「上総 愛してる・・・ 」
囁いた野崎の手が上総の左足の踵をそっと持ち上げる。
「ぇ・・・」
首を傾げた上総を他所に、野崎はつま先に手を添えて上総の親指を口に含んだ。
「ウソッ・・・待ってっ・・・!」
吸い上げられる感触に続いてやって来たぬめる舌の感触にたまらなくなって、上総は思い切り足を引き戻した。
何とか口の中から免れて、それでも足先は野崎に捕らえられてしまっている。
「・・・上総」
まるで自分の方が悪い事をしたかのように咎められて、上総も慌てて反論した。
「だってっ・・・足っ、なのに・・・っ」
(そんなところっ・・・ )
「別に変じゃないだろう?」
「そんなっ・・・」
そんな事を言われても、こういう行為に関する基準を全くといっていいほど持ってない上総にとっては判断のしようがない。
「でもっ・・・・・・足、です・・・」
(変じゃ・・・ ない・・・? )
「でも上総の足だ」
そう言って、野崎はもう一度上総の親指を口に含んだ。
(でもっ・・・だって・・・)
「待ってっ・・・!」
野崎にされていることが視界に入ってしまって余計に居たたまれなくなる。
生ぬるい口の中でやわやわと何度か吸い上げられて、くるみこむように巻きついていた野崎の舌が指の割れ目をぞろりと舐めあげた時、ゾワゾワと内腿を這い上がるようなむず痒さに襲われた。
(なにっ・・・ これ・・・)
「ぁ・・・ ぁぁ・・・ 」
思わず背中の力が抜けて、上総はぱったりとピローに倒れこんでしまった。
抵抗をしなくなった上総に気を良くした野崎が、次々に隣の指を含んでいく。

思わせぶりに 指の間へ舌を差し込みながら舐め上げては、唇で指を食みながら、
何度も何度も柔らかく吸い付いていく。
囁くように、ただ優しく施されていく未知の愛撫に 上総の身体も蕩け始めた。
(どう、 しよっ・・・)
「ぁっ・・・ ぁぁっ・・・ 」
小指の先でピチャっと音を立てた野崎の舌が、でろりと足の甲を伝って足首へまわる。
踵はさらに高く持ち上げられて、唇がふくらはぎの内側に吸い付いた。
(あぁ・・・ きもち・・・)
「っア・・・ んっ・・・ 」
野崎の唇は丸みを帯びた輪郭を追うように啄ばみながら、膝の内側を伝って太腿の柔らかい皮膚をやわやわと食んでくる。
撫でるような優しいタッチで唇と舌に施される愛撫は、腰の奥にじくじくとした疼きを植え付け始めた。
身体の力は抜き取られてしまって、代わりに淡い痺れを伴った熱に侵食されていく・・・。

(あぁ・・・ からだ・・・ あつい・・・)
「ぅんっ・・・ ぁぁっ・・・ ゃっ・・・」
「上総・・・気持ちいい・・・ ?」
野崎はもう片方の太腿へも手のひらを這わせながら、膝を立てた上総の足を大きく割らせた。
足の付け根の辺りを舌先でくすぐりながらローブの紐を解いて、合わせ目を両側へはだけさせる。
(うそっ・・・)
「ぁっ・・・」
知らないうちに形を変えていた上総の中心は、小さな雫を覗かせてピクリと起ち上がった。
野崎は上総に覆いかぶさるようにして耳元へ唇を寄せて、中心を手のひらで包みこむ。
「感じた・・・?」
その姿を暴きながら優しく手の中で擦られて、体中の熱がそこへ一気に流れ出す。

(あっ・・・それっ・・・)
「ぁっ・・・ ゃっ・・・ ぁンっ・・・」
「上総・・ 口、開けて」
色味を帯びた野崎の声にまで耳から感じさせられて、言われるままに開いてしまう。
(聡示さん・・・!)
「ぅンっ・・・!」
唇が重ねられると同時に野崎の舌がやってきて、上総の舌は奥の方から隙なく絡め捕られた。
数日ぶりの恋人同士のキスはいつも以上に上総の胸を疼かせてしまう・・・。
口内を余すことなく味わい尽くそうと動き回る野崎の舌を、上総は自ら進んで受け入れた。
(いつもより・・・なんか・・・)
「ンっ・・・ぁうっ・・・んぅっ・・・」
感じやすい内側の粘膜を舌の表面いっぱいで擦られて裏側をくすぐるように撫でられると、どうしようもなく妖しい気分にさせられてしまう。
ゾワゾワと背筋を伝う甘い痺れと熱く乱れ始めた呼吸に急かされて、野崎の手に包まれた上総の中心がぴくぴくと跳ね始めた。
(あつい・・・聡示、さん・・・)
「うぅっ・・・ンぁっ・・・んっく・・・」
チュと音を立てて少しだけ唇を離した野崎は、上総と間近から目を合わせたまま手の中の昂ぶりに更に刺激を加える。
「上総・・・ 気持ちいい・・・ ?」
大きく足を割られた格好でそこを愛撫されている恥ずかしさは 雄の炎を宿した強い野崎の眼差しにかき消されていって、繰り返し与えられる甘い刺激をありのまま感じるように身体が従ってしまう。
(聡示さんっ・・・)
「ぁっ・・・もち・・・い・・・っ・・・ぁんっ・・・」
裏側の筋を撫でながら先端を指で捏ねられると 股の奥へむずがゆい痺れが突き上げて、中から新しい雫が次々とこみ上げてきた。

「辛そうだ・・・」
その言葉を残して野崎は姿を消して、次の瞬間、下半身を覆い尽くすような切ない疼きがズーンっと駆け巡った。
(やぁっ・・・!)
「ャアッ・・・!」
足の間に顔を埋めた野崎が熱で膨れ上がった上総の中心を口に含んでいた。
熱い粘膜とぬめる舌に迎え入れられて、思わず我を忘れてしまいそうになる。
(ダメっ・・・待って・・・!)
「メっ・・・だメっ・・・」
口で施される愛撫に慣れ切れない上総は、添える程度にしか力の入らない手で野崎の頭を押し退けようとして、それでも指先が髪を掠める程度にしか抗うことができない。
「ダメじゃない、上総」
形程度でも抵抗をしようとする上総の手を 両側の太腿へそれぞれ押し付けるようにして動きを封じながら、野崎は口淫を再開した。
(ダメだって・・・言ってるのにっ・・・)
「待っ・・・てっ・・・アっん・・・ヤだっ・・・ゃあっ・・・聡示さっ・・・」
裏側へぴったりと舌を添わせながら何度も上下に擦られていると、集まっていた熱が出口を求めて暴れだしてしまいそうになった。
(聡示さん・・・離してっ・・・!)
「ァあっ・・・メっ・・・んァっ・・・聡示さんっ・・・ゃんっ・・・なしてっ・・・離しっ・・・ねがぃっ・・・」
柔らかい粘膜に吸い上げられと もうそこは今にも弾けそうにビクビクと震え出して、野崎の舌先がその時を促すように割れ目の間をくすぐって行く。
(お願いっ・・・もう離してっ・・・!)
「だメっ・・・ねがぃっ・・・聡示・・・さっもぅっ・・・離しっ・・・ねがぃっ・・・ヤ、だっっメっ!んぁっ!」
突き上げてくる疼きを堪えきれなくなった上総は、ぎゅっと目を瞑って背をしならせた。
(もうっ・・・!)
「もぅっ・・・!もっ・・・!聡示っ、さんっっ・・・!」
吐き出す瞬間のたまらない痺れにつま先まで襲われて、上総は終に野崎の口の中へ熱を迸らせた。

何度かそこを震わせながら零れ落ちてくるものをキレイに舐め取っていた野崎が、やがて上総の上までずり上がってくる。
「上総・・・」
ぼうっとする視界に野崎を見つけて、上総は小さく頷いて応えた。
「昨夜・・・ あんなに酷くしたから・・・ 体、辛くない?」
野崎の奇麗な指が髪を撫でていく心地よさを感じながら、上総は言葉の意味をしばらく考えた。
「ゆ・・・べ?」
そしてようやく何を言っているのかを悟って、顔が熱くなる。
「平気・・・?」
上総の耳元に唇を寄せた野崎は窄まりの上を指先でサッと撫でた。
「辛く・・・ない・・・?」
「へいき・・・です・・・」
とは言ったものの・・・
いざそこへ野崎を受け入れてどうなるかは、やっぱり不安が残ってしまう。
「僕が入っても大丈夫か、調べてもいい?」
「調べる・・・?」
体を起こした野崎に手を取られて上総も一緒に起き上がった。
「ちょっと うつ伏せて」
どういうことなのかも良く分からずに、それでも上総は素直に従って体を裏返した。
「少し・・・ 膝を開いて・・・」
野崎の手に掻き分けられるようにして、上総はそれにも従った。
すると 突然 、
「えっ?!」
腰がぐぅっと持ち上げられて、上総の体は野崎へ双丘を突き出すように膝で立たされた。
「聡示さんっ・・・待って!」
まさかこんな格好をさせられると思ってもみなかった上総は、腰を支えていた野崎の手を振り切って急いで仰向けに戻った。
あまりの驚きに思わず正座をして野崎と向き合う。
「上総、ちゃんと見ないと分からない」
「でもっ・・・そんな無理ですっ・・・」
あんな・・・・・・ 野崎へ全てを見せ付けるような格好なんて、できるわけがない。
「上総・・・」
困ったような溜め息を含ませた野崎の声を聞くと、なぜか悪くはないはずの自分の方が罪悪感を感じてしまう。
「だって・・・あんなの・・・」

野崎は上総の肩に掛かっていたローブを脇へ落として、自らのローブを脱ぎ捨てた。
「あんなに酷くしてしまったのを、すごく後悔してるんだ・・・」
上総の手を引き寄せて、素肌の胸を合わせてぎゅと抱きしめてくる。
「ぁ・・・」
温かいすべすべとした肌にすっぽりと包まれて、その心地よさに思わず声を出してしまう。
ぴったりと吸い付くように皮膚が触れ合う感触はとても気持ちがよくて、心も体も柔らかくほぐされていく・・・。
「今日は最後まで・・・、ちゃんと優しくしてあげたい・・・」
そこへ そんな声で囁くのは・・・ 絶対にずるい・・・・・・。
「でも・・・」
あんな格好・・・
「上総 『愛してる』 って言った・・・」
「言いました、けど・・・でも・・・っ 」
「・・・愛してるなら 僕に見せて」
そんな声で囁くのは・・・ ほんとにずるい・・・・
「いいよね?」
ほんとに・・・
「・・・・・・はぃ・・・」
野崎は上総の唇をチュっと啄ばんで、その体をそっと押し倒した。

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Posted at 2009.05.22 (23:06) by () | [編集]
>旧H様改め、新H様(笑w)
おぉ・・これはこれは、またのお運びありがとうございます!
感謝感激でござりますw
>改めてみました。
『冬実』っていうのは、実は適当だったりします(汗・・・いいのか?)

> ここまで長かった…。
あぁ・・・ そうなんですよね・・・ またやってしまいました、ザ・牛歩。
↑そう思っていらっしゃる方が他にも絶対・・・・ ほんにすみませんです;

> 待望の甘えろ
上総には、ちょっと可哀想な体験をさせてしまったので、やはりクライマックスへ向けては 良い体験をしてもらいたいと思っております~。
『甘い』 を謳い文句にしている冬実でございますので、ここはひとつ!
愛ある夜をお届けしたいです☆

> 可愛いすぎ。
ですか^^
いや、さらに可愛くなってもらいましょうかね^^

またまたまた・・・・ 末永いお付き合いを、是非ともよろしくお願いします!
次話でもご訪問お待ちしております!
Posted at 2009.05.23 (02:39) by 冬実 (URL) | [編集]
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