天の川のむこう-22-

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野崎はガサガサと音を立ててベッド脇の引き出しから何かを取り出した。
「上総、ちょっと目を閉じて」
言われるままに上総がおずおずと目を瞑ると、柔らかい布の感触を感じたと同時に暗闇が一段と深くなった。
「ぇっ・・・・な、に?」
僅かな光も差さない視界が怖くなって、上総は目に触れているものを取り除こうとした。
「待って」
顔の横に作られた結び目を見つけた上総の手を、野崎は柔らかく制して退かせる。
「このまま、ね?」
「でもっ・・・これ・・・」
外界の様子が一切確認できない心もとなさに、上総の口から情けないほど気弱な声が出てしまう。
「酷いことは絶対しないから、約束する」
怖がる上総を安心させるように、野崎は優しく耳元に囁き掛けた。
ゆっくりと髪を梳いて宥めようとする野崎に、上総は強く首を振って抵抗する。
「怖いの?」
「だって・・・」
ただでさえ 上総にはこういう行為の中での主導権など無いのに、これではまるで人形と同じになってしまう。
合わせられない野崎の視線を暗闇からさぐるように追いながら、上総は不安を訴えた。
「じゃ、一番明るくしてくれる?」
「え・・・」
「僕も本当は明るい方がいい」
「そんな・・・」
さっきの、煌々とした照明に照らし出された自分の様子を思い出して、上総はさらに強く首を振った。
「明るい方がいい?」
どちらにもしても 受け入れ難いことが分かっているくせに、野崎は優しい口調で択一を求める。
上総は布の下から恨めしい視線を必死に送り続けた。
「・・・明るいのは・・・嫌です・・・・」
あんなに明るい所で、恋人の前に自分の全てをさらけ出す勇気なんて・・・。
「じゃ・・・今日はこのまま、ね」
満足そうに言いながら、野崎はゆっくりと上総にくちづけた。



◆=◆



身体の奥深くまで野崎を受け入れて、上総はぼうっとするような熱に包まれていた。
2週間ぶりに得る野崎との深い繋がりは、瞬く間にその感覚を取り戻させた。
「見えないって・・・とっても刺激的だろう・・・?」
艶めいた声と身体の奥の野崎に意識を取られているところへ、不意打ちのように堅く実った胸の粒に触れられる。
「やぁっ・・・」
予測の出来ないところへ繰り返し与えられる甘い刺激が、上総の身体をとろりと蕩かしていた。
「好きだよ、上総・・・」
じれる程にゆっくりと深い抽挿を繰り返しながら、野崎は上総の耳元に唇を寄せた。
「ぃぁっ・・・・・・・・・ぁぁ・・・・・・ぅんっ・・・・・・・や、ゃっ・・・・・・」
「僕のことだけ感じて・・・僕以外のことは、考えないで・・・」
耳の裏へ、ねっとりと舌を這わせては吸い付いて、野崎は大きく円を描くように何度も腰を使う。
たっぷり濡らされた 上総の小さな窄まりは、野崎の熱い昂ぶりを 抵抗なくぬるりと受け止めて包み込んだ。
「ぅんっ・・・、ぁあっ・・・やぁっ・・・・・・ぁんっ・・・・・・」
野崎の昂ぶりが柔らかい粘膜をズルリと擦り上げて、上総の奥に妖しい痺れを送り続ける。
閉ざされた視界の中で、熱と甘い刺激に翻弄され続けていて、上総の理性はもう輪郭を失くしていた。
「・・・もっと、僕を感じて・・・上総、感じる・・・?」
身体の奥に感じる野崎の熱がぐっと増して、揺らされる強さが少しだけ強くなる。
「ぁっ・・・やぁっ・・・・・・ぅっんっ・・・めっ・・・だ、だめっ・・・っ・・・」
力強く入り込まれながら擦られていく秘密の場所は、腰の奥にズンと痺れる快感をいくつも生み出した。
興奮した息遣いで深く求めてくる野崎の色香に上総の意識も甘く乱される。
「んぁっ・・・はァっ・・・・・・ぃっ、ぃゃっ・・・ダめっ・・・・・・」
この蜜のような霞の中へ足を踏み入れるとき、上総はいつも躊躇ってしまう。
自分ではどうにもできない身体を持て余すばかりで、野崎に縋ることしかできない。
「もっと・・・もっと感じて、上総・・・。・・・上総、気持ちいい・・・?」
野崎の右手が膨れ上がっていた上総の中心を手のひらに包んだ。
快感を得ることを怖がる上総の身体ごと、野崎は熱の中へ引き寄せる。
「ゃぁっ・・・!」
身体の芯を駆け抜ける強い刺激に襲われて、上総はベッドへ肩を食い込ませるように仰け反った。
「僕を感じて・・・感じたまま、もっと・・・乱れてごらん・・・」
慣れた指先は括れを捉えて器用に刺激を与え始める。
少し抽挿を早めた野崎は左手で上総の胸の尖りを摘んで捏ねた。
「あっっ、ぃやっ・・・ぁあっ・・・・・・!めっ・・・、だメっ・・・!」
執拗に愛されていた胸の先端は、僅かな刺激にもびくびくと震えて熱を持った。
いくつもの快感を同時に浴びせられて、上総はいやいやをするように首を振った。
「こんなに真っ暗で、誰も見てないんだから・・・・・・」
野崎の親指がぐるりと円を描くように上総の敏感な先端を撫で回していく。
色めいた野崎の声にも身体の奥が熱せられた。
「アぁっ・・・ぃやっ・・・んぅっ・・・ぁんっ・・・!いっ・・・やぁっ・・・!・・・だメっ・・・!」
抗う力を全て奪われていた上総は、ただただ押し寄せてくる快楽の波を必死で受け止めた。
また少し抽挿を早めた野崎が、熱っぽく息を乱しながら囁いてくる。
「感じたままの上総を・・・全部、見せて・・・」
ふっと胸から指が離れて大きく息を吐いた瞬間、野崎が上総の足を肩に担ぎ上げて思いのまま突き上げた。
「んアァっ!」
どこかへ流されてしまいそうな心と身体を繋ぎとめようと、上総はギュッとシーツを握り締めて耐えた。
腿が胸に付くほど深く上総の身体を折り曲げて、野崎は浅く強い抽挿を始めた。
「感じてっ・・・上総っ」
逢えなかった時間を一気に取り戻そうとするかのような野崎の荒々しさに揺らされて、上総は身も心も野崎に染まっていった。
「あぁっ・・・ぃあっ・・・ぅんっ・・・!聡示っ、さん・・・!アあっ・・・!」
最後の時を迎えようといっそう強く突き上げながらも、野崎の昂ぶりはしっかりと上総の快い場所を抉って翻弄する。
「まっ、待ってっ・・・!んぁあっ・・・ぃやぁっ・・・!ぁっ・・・はぁっ・・・んゃっっ・・・!」
「上総・・・っ」
顔の上から降ってくる野崎の息が熱を持って、終わりが近いことを知らされる。
溶け出した意識の中で、上総は唯一しっかりと感じる野崎の肩にしがみついた。
「もっ・・・いやぁっ・・・!だっ、だメっ・・・!もっ・・、もうっ・・・そ・・・じさっ・・!!」
上総の中心が迫り上げてくる熱を感じているところへ野崎の手が添えられて、出口を示すようにぐいっと先端を捏ねた。
「もぅっ・・・!ァあぁっ!!」
腰の奥から全身へ突き抜けた電流に押し上げられて、上総はたまらず熱を放った。
「っくっ・・・」
ぐっと締め付ける上総の中で、野崎は息を殺してその瞬間をやり過ごす。


野崎はリモコンへ手を伸ばすと、上総に気づかれないように明りを点けた。
ベッド脇の照明を限界まで絞って視界を確かにする。

久々の深い交わりでどこまでも登りつめた上総の身体は、発熱したようにうっすらと汗ばんでいた。
視界を戒められたまま胸を大きく上下させて荒い息を繰り返す様子が、なんとも言えず艶かしいことは本人は気づいていない。
自らの腹の上に熱を放ったままの上総は、普段の姿からはまるで想像できないほど色に染まっている。
「上総・・・」
野崎はどこまでも上総を求めてしまいたい衝動に駆られた。
「・・・な・・・ンで・・・?」
野崎の熱がやって来なかったのを不安に思った上総が、まだ弱々しい声で聞いてくる。
「もう一度、上総を感じたい・・・」
「ぇっ・・・?」
それ以上何も言わせないように、野崎はすばやく上総の唇を奪った。
ゆっくりと腰を揺らし始めると、上総はあからさまにビクっと身体を強張らせた。
抗議をするように腕を突っ張ってくる。
「なに?」
優しい抽挿を続けながら、唇を離してやる。
「ぁの、っ・・・」
奥深くまで入り込みながら一緒に果てなかったことは、これまで一度も無かった。
上総が動揺しているのは聞かなくても分かっている。
「・・・ん?」
いつも側に置いて愛していたいのに、この上総に触れることができたのは2週間も後のこと。
心も身体も上総が欲しくてたまらなかった。
分かっていても、今日は許してやれそうもない。
「ぁっ・・・」
上総の悦ぶ場所を辿ってやると、戸惑いながらも甘く掠れた声が漏れてくる。

「ごめんね、上総 許して・・・」
「ぇ・・・?」
今日の自分では上総の身体を辛くしてしまうかもしれない。
もしかしたら明日、上総は起き上がるのも覚束ないかもしれない。
それでも・・・・・・。
「もっと・・・、もっと感じて・・・もっと僕のことを好きになって、上総・・・」
上総を求めて湧き上がる想いを吐き出すように、野崎は深く身を沈めていった。

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