星空に触れて-117-

準備を終えて部屋の灯りを消してベッドの中へ潜り込んだとき、携帯にメールの着信があった。
「聡示さんっ!」
上総は慌ててメールの本文を表示させた。

【 良かった。そろそろ寝るところだったけど、安心したよ。連絡待ってたんだ。
 それで、 『おやすみなさい聡示さん』 は言ってくれないの? 】

トクン、トクン、と上総の鼓動が反応する。

電話しちゃおうかな・・・
携帯を持ったままベッドに潜り込んで、もう一度野崎の番号を表示させた。
電話しても良いってことだよね・・・?
顔がぼわっと熱くなるのを感じながら、上総は思い切って通話ボタンを押した。

2コール目。
『上総?』
   待っていた優しい声がしてきて、とっても幸せな気分になる。
『聡示さん・・・おかえりなさい』
『ただいま』
   微笑んでいる野崎の顔が目に浮かんで、嬉しくなる。
『上手くいったんだね?』
『あ、はい。なんか僕より上手くなってて笑っちゃいました』
『そうっか』
   少し笑うと、電話の向こうでもほんの少し笑っている気配がした。
『あれ?上総、もしかしてベッドに入ってる?』
『えっ?!どして分るんですか?』
『声、籠もってるから』
『あ、そうっか・・。あ、聞きにくいですよね?待ってください、今・・・』
『待って。僕もベッドに入るから』
『え・・・?』
『ほら、これで同じ』
『ほんとだ・・・。こういう風に聞こえるんですね』
『上総と一緒に寝てるみたいだよね?』
『そんなっ・・・』
『上総の寝顔は可愛いだろうなぁ』
『聡示さん・・・』
『本当に上総と一緒に眠れたらいいのになぁ』
『・・・はい』
『そしたら、おはようも言ってもらえるのに・・・』
『・・・・・・はい』
『早く金曜日にならないかな』
『・・・・・・・・・はい』
『楽しみだよね。上総の誕生日』
『・・・・・・は・・・い』
『プレゼント、用意してあるからね』
『・・・・・・・・・は・・・ぃ・・・』
『あれ?上総?』
『・・・・・・は・・・、・・・ん・・・?』
『ふふ。寝ちゃったかな?』
『・・・・・・・・・・・・・・・は・・・ぃ・・・?』
『おやすみ、上総。愛してるよ』
『・・・・・・やす・・・みな・・・い・・・そ・・・じさ』

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